●呼子行男先生の経歴
壱岐高(5年)→大村高(5年)→長崎西高(6年)→県学校教育課(6年)→上五島高(教頭・3年)→ 県総務学事課(3年)→西彼杵高(校長・4年)→県教育委員会教職員課(2年)→
長崎南高(校長・2年)→私立創成館高校(校長・5年)→長崎情報ビジネス専門学校(校長・15年 現在に至る)

●西高での思い出
勉強は一人でやっても効果が上がりませんから私は常にクラスの和を 大事にし、みんなで教えあうような雰囲気を作ります。

掃除なども手抜きしてはいけないと指導してきましたから他のクラスが もう掃除が終わっているのに8組はまだやっているという状態でした。

西高の先生は個性が強くて名物先生もたくさんいらっしゃいましたね。

●もしも教師になっていなかったら
医者になりたいと思っていました。

●趣味は
旅行と読書です。国内はもちろん、アメリカ・ヨーロッパ・中国などに出かけます。

●現在の生活は
8時に家を出て18時半ぐらいまで学校にいます。
長崎情報ビジネス専門学校の校長をもう15年もやっています が、一体いつまで働くんでしょう!!

59歳のとき必要に迫られて免許を取りました。
自動車学校に行ったら、その時勤務していた南高の生徒が 「先生、ここで何を教えるんですか?」と私に言いました。



下記の記事は毎日新聞の広告企画として掲載されたものです。
呼子校長へのインタビューという形を取っています。
記事を読むと呼子先生が西高でもやってきた教育への考え方が伝わってきます。
そのまま、掲載させていただきましたので、あの頃を思い浮かべながら読んでみてください。
(2007年7月13日 毎日新聞6面掲載)

■ まずは、学校の紹介をお願いします。
 1986年に情報処理と経理の学校で開校しました。時代のニーズ とともに発展を続け、現在は、2年制の介護福祉科・医療ビジネス 科、情報系学科の3科のほかに、社会人教育科、留学生のための 日本語科・国際ビジネス科があります。

■ 就職指導の重点目標をどこに置いていますか?
 一つは新しい時代と産業界が求める優れた即戦力となる人材育 です。二つめは、就職率100%の達成です。その就職内容も、 「第一希望の場所で、第一希望の職場」になるよう先生方も最大 限の努力をしています。また、職場実習や実地研修によって、学 生の人柄や力量を分かってもらい、安心して採用してもらっていま す。

■ 即戦力をどのように養成していますか?
 採用の第一条件が即戦力で、それには二つの視点があります。 一つには、実際の職場で仕事をするには、特定の分野の知識だけ でなく、何事にも柔軟に対応できる知識をそなえた「ゼネラリスト」 の資質が強く要求されます。笑顔での対応、的確な説明力、臨機 応変の処理能力などです。
二つめは、「スペシャリスト」としての専門性をいかに「高めるか、そ れによって仕事の内容や活動範囲に大きな影響が出てきます。
本校の指導方針は、理論学習も技能・技術の習得も、まずは、基 礎・基本からしっかり始めます。初心者の方が考える不安は全くあ りません。目標は、あくまでも、高度なレベルのライセンス取得で す。集中講義や補習、特訓を連日遅くまで実施する必要もありま す。
その結果、得点力は全国平均よりはるかに高く、年々向上の一途 をたどっています。また、個人としても、価値ある受賞に輝く生徒も 多くなっています。

■ では学習の基本的姿勢について伺います。
 本校が目指すは、「学生自ら学ぶ楽しさ」に在ります。その原点 は、積極的な「質問力」です。じっくりと考えて理解にたどり着いた ときの実感は楽しいものです。質問によって、先生や友人と親しい 人間関係も出来て、学習効果も抜群です。
論語に「これを知る者は、これを好む者にしかず。これを好む者は、 これを楽しむ者にしかず。」とあります。これが本格的な学ぶ姿勢 の基本だと思います。また、「質問力」と「対話力」とは表裏一体で す。どんなに情報過多の時代であっても、常に読書での対話、自 分自身との対話、大自然との対話など、これらを生活習慣化し、決 して怠ってほしくない必修科目にでも決めたい気持ちです。歴史を 問い、その時代を生き抜いた人々の足跡に学ぶなど、また一陣の 春風に人生無上の甘露味を共感するなど、「自ら問い学ぶ楽しさ」 を広く求めてほしいものです。知性や感性の高揚を目指し、日々努 めなければなりません。

■ 日頃の学習では、学生の「質問力」はどうですか?
 学生にとって分からない授業ほどつまらないものはありません。 ですから、授業中の質問は大いに受け入れながら、更には、放課 後等の個別指導・グループ指導へと連動しています。学生の熱心 な質疑に応じることによって、先生方の総合的な指導計画の改善 にもひと役かっています。
 「継続は力」です。質疑による独学を続ければ、やがて自分の身 丈・体質に合った学習法を会得できるでしょう。何が強みか、何が 弱点なのかを考えて、多少なりとも自分独自の学習法を編み出せ れば最高です。その人固有の”技”へ近づく第一歩です。
 一人でも多くの学生が、卒業時までに、この自己発見の域まで 到達して欲しいと思っています。
■ クラスの団結力も大切にしていると聞いてますが。
 学び合う絆によって、クラスの強い団結力が生まれるのも当然で すが、学生一人一人の自主性や責任感も変わってきています。 「人間は、環境を作り出す動物であると同時に、環境に支配される 動物でもある。」と言われています。良い環境づくりには、信頼、友 情の上に、フレンドリィ・ライバルティ、つまりは、友人同士の好まし い競争意識が不可欠です。気力にあふれたクラスの環境に恵まれ れば、在学2年間で4年分の実質効果が上がることは間違いあり ません。

■ 発表力も重視しているそうですね。
 面接指導の一環としても、いろいろの機会をとらえて3分間スピ ーチなどをトライしています。基本は発表力と読書量は大きく比例 するとの認識にかかっています。両者はアウトプットとインプットの 関係にあり、「読む」「聞く」の入力を高めれば、「話す」「書く」の出 力も強まり、思考力もついてきます。研究発表会や留学生との交 流会などで、素晴らしい意見の発表や討議がなされ、時には、想 像以上に強い刺激の場となっています。

■ 学生の出席率が高いと聞いておりますが。
 私は先輩から言われて、午前0時から6時まで、しっかり眠るよう にしてきました。食生活にも気をつけて、規則的な生活習慣を身に つけることが大切です。リズミカルな生活を毎日続ければ、必ず成 績も上がっていくのです。心身ともに充実した日々であれば、欠 席、遅刻、早退もなくなり、企業に入っても休まないことにつながっ ていきます。その結果、本校卒業時の皆勤・精勤の受賞率は、平 均して85%以上の高率を誇れるようになっています。

■ それが高い就職率につながっているわけですね。
 お蔭様で、この成果は、正に師弟同行による合作の賜と言えま す。本校で会得した、「自ら学ぶ姿勢」を続けて、職場での目ざまし い活躍を期待しています。

■ これからの課題と学生たちに望むことは?
 2007年問題を起点に、本校の果たす役割は一段と大きくなって きています。地場産業界を中心に、もっと広く連携・交流を深めな がら、更に充実した指導内容を見極め、学生や保護者の期待に応 える教育を進めていきたいと思います。何事にも粘り強くやり抜くし たたかな情熱と行動力を、学生諸君にぜひとも期待したいところで す。

■ 最後に、長崎県における本校の役割について伺います。
 教育の国際化が本校の特色のひとつです。
歴史・文化の街この長崎に親しみを感じ、夢多く、学習意欲に燃え る元気な留学生が本校で学んでいます。また、県外や海外進出へ 未来志向を求めてやまない日本の若人も多い時代です。
その一方で、自分の住む地元志向の在り方を、広く真剣に見通さ ねばならない地方の時代でもあります。長崎という地元に在って有 能な人材を育て上げ、その数を確保し定着してもらわねば、若い活 力による本件の明日への展望は開かれません。
端的に申せば、「地産地消」戦略の一端を、微力ながら本校が担 っている現実を真摯に受けとめ、日々新たな決意で臨んでまいり たいと思ったいます。







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