川崎(辻)恵子さん(ｲﾝﾃﾘｱ･ｺｰﾃﾞｨﾈｰﾀｰ）

インテリア・コーディネーター

川崎(辻）　恵子　さん

自宅の１室を事務所にしています。

高校時代に演劇部に所属していたこと、又、写真館の娘で父の仕事を継ぐべく写真の勉強をしたことがすべて今の仕事の役に立っています。

インテリア･コーディネーターのかっこよさにだけ惹かれてこの仕事を希望する若い人を多く見かけますが、実際は力仕事も多いし、そんなにきれいなシーンばかりの仕事ではありません。

交渉力も必要ですし、施主との考えの相違とどう折り合いをつけていくかも難しい課題です。

インテリア･コーディネーターになろうと思ったきっかけ
現在、福岡市内に住んでいます。２５年ほど前、その自宅を新築しようと思ってある大手の住宅メーカーが気に入り、依頼することにしました。
インテリアについて打ち合わせをするために家の担当となった方が男性社員だったのですが、デザインばかりを優先するあまり、とても生活しづらい提案をされ、こちらの要望をなかなか分かってもらえず、出来上がるまで困難を極めました。
そういう経験をしたあと、実際に生活する人の立場で住宅のデザインを考える仕事をしたいと思うようになりました。

インテリア･コーディネーターへの道
どうしてもこの仕事をやりたいという思いはあって、そのためにどうしたらいいのか色々調べましたが、その時私はまだ子供が小さくて、東京まで勉強しに行くということは不可能でした。
そんな時、ある建築関係の方が「私が教えてあげるから。」と申し出てくださいました。（３５歳の時）
その当時はインテリア･コーディネーターという専門職の方がほとんどいなくて、建築士がインテリアも考えている時代でした。そこでインテリアだけを専門に担当する人が住宅作りには必要だと思われていたようです。
勉強をさせてもらいながら実務経験を積み、ある建築研究所の専属コーディネーターとして１０年間在籍いたしました。

独立「オフィス　Kei」設立
仕事上のストレスから胃潰瘍になり手術をすることになってしまいました。それをきっかけに会社をやめ、１９９５年、独立して現在は自宅をオフィスにして無理をしない程度の仕事をしています。