常に中立の立場で
池田 文夫 さん


長崎新聞社、ご自分のデスクの前で
  



大学卒業後、長崎新聞社に勤務して38年、 来年(2009年)3月、定年を控えて現在は読 者よりの投書、「声」の欄の編集長をしてい ます。


 池田さんの経歴 

西高時代 文芸部に所属 特に目立った生徒ではなかった。
大学時代 慶応大学・文学部に所属。
(何かしら出版関係の仕事に就きたかったから)
安いアパートに住み、ほとんど外食。毎日麻雀、パ チンコ、競馬の日々だった。授業もあまり出ないの で、成績はほとんど「C」でこれでよくも4年で卒業で きたと思う。
昭和48年〜 長崎新聞社入社(出島に本社があったころ)
報道部配属(原爆担当を主に活動した。)
そのころの失敗談・・・ダム建設関係で、九大の教 授の論文を本人に確認して掲載したが、それがあと でねつ造だったことがわかり、香焼町長に上司とと もに謝りに行き、訂正の記事をかなりの紙面を割い て載せた。
苦労したこと・・・事件の犠牲になって亡くなった方 の写真を集めること。
何人の写真を集められるかが他の新聞社との競争 であった。(当事者の家族からは手に入れにくいの で同級生、知人などを探して集めた。)
昭和53年〜
佐世保支社 編集部
基地と経済(SSKの再建に目を向けて報道した)
軍艦などほとんどの船に乗る機会があり、それを通 じてアメリカの戦略がよくわかった。
また、SSKの社長であった坪内経営の実態を暴い た。
昭和61年〜
小浜支局勤務
一番の事件は普賢岳の噴火(朝7時に雲仙に飛 び、その日の夕刊に載せた。)
小浜では現地の人と溶け込むように努力した。
しかし、その勤務地で高血圧で倒れ、3か月入院。
平成3年〜 本社報道部(キャップ)
取材もしながら部下の指導にあたった。
平成7年〜 文化部(デスク・次長)編集委員
平成12年〜 デジタルメディア室(データベース構築)
平成15年〜 報道部編集委員
平成19年7月
「声」の欄 担当編集委員

 ユーカリの樹の下で 
の編集に携わりました
「ユーカリの樹の下で」
は長崎商業創立120年記念行事の一 環として発行されたものです。
同校より長崎新聞社が依頼を受け、私 が一人で書き、月曜から金曜まで新聞 に連載したのを出版いたしました。

初版発行 2005年12月20日
 声の欄が完成するまで 



昨年の7月より読者よりの投書を元にした「声 みんなのひろば」
の欄をを担当しています。
読者よりの投書は1日に10通から30通ほど寄せられます。
その中から毎日5通を選びます。
それをパソコンで新聞用に打つのですが、紙面の広さの関係で読
者よりの文章は少し手直しさせてもらっています。
その原稿をレイアウト担当に 渡し、ゲラ刷りが出来上がっ たらもう一度チェックしてその 日の仕事は終わります。
報道部の時は何時に帰れる かわかりませんでしたが、現 在は早く帰れます。
さまざまな投書を載せる日もあるし、テーマを決めて特集を 組む事もあります。

本日のテーマは「県庁舎移転問題」
現在の古い庁舎を耐震補強するのか、魚市跡地に新築す るのか、様々な意見が寄せられていました。

当然のことながら、どんな意見でも新聞社として、また報道 に携わる者として、中立の立場を取ります。
たまたまその日は西高の 2年生より、97通の投書 がどっさり入った封筒が届 いていました。
教育の一環として国語の時間に「新聞に投書しよう」というテーマに
取り組み、投稿することによって、自分の意見が社会に受け入れら
れるかどうか、またどのように社会に受け入れられるかを知るいい
機会になるからだということだそうです。
西高はいい教育をしてますね。
どの原稿を選ぶか、池田さんがこれから目を通されるでしょう!!
投書を選ぶうえで心がけていること
  ○誹謗中傷、商売に関すること、PRなどは掲載しない。
  ○常連の方の投稿は、月に1、2回にする。

皆さんもご存じだと思いますが、新聞社は夜中も仕事をしています。
長崎は離島が多いので、例えば五島には夜中12時半頃の船で送 らなければなりません

また、佐世保等に送った後などに事件、事故が発生し、内容の訂正 があると、中身が違うものが長崎市内で配られることになります。

ほんとうにいつ帰れるかわからない職場ですね。
長崎新聞ホームペジ




Q:退職後、毎日どんな生活をし ようと思っていらっしゃるんです か?

A:趣味が全くないんです。
囲碁でもしようかな!
新聞社である程度のお話を伺い、岩川町のプティココット(駒田 道博さん<11組>経営のレストラン)に行き、食事を致しまし た。
新聞社の方を逆に取材させていただいた訳ですが、取材させ ていただいたのにもかかわらず、その日の食事は池田さんにご 馳走していただきました。

私は全くアルコールがだめなんですが、池田さんは大好きで、
休肝日”はないそうです。
新聞にだって”休刊日”があるのに。
池田さんはワインを1本、注文されました。
ワイングラスに3分の1ぐらい注いでゆっくり召し上がって、あと はどうするんだろう!と思っていたら、
グラスにドボドボ注いで、結局1本空けてしまいました。
気に障ったらごめんなさい。
池田さんそれは飲みすぎ!
それじゃあメタボ街道まっしぐらですよ。 (管理人の感想)
Q:犬でも飼ってたら散歩するか ら体にいいかもしれませんけど ね。
A:ぼく、犬とか猫とか飼うの嫌 いなんです。
歩くのもきらいだしね。
温泉めぐりだったら好きだけど。

ワインを片手に幸せそうですね。




  



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