アカデミー賞の
前夜祭イベントに参加
内田 陽子 さん
 

上記写真は2007年5月20日に福岡の「グランド・ハイアット福岡」で行われた「ROSE ヨーコ デビューパーティー」の時のものです。
ハリウッドでの様子はROSE ヨーコのホームページをご覧ください。



 「街角の芸術家」が世界へ進出する大きなチャンスをつかんだ。福岡市中央区今泉二丁目の装飾芸術家「ROSEL ヨーコ」 (本名・内田陽子)さん(59)。

その独創性が高く評価され、今年二月、映画俳優ら著名人に作品を紹介できる米国アカデミー賞の前夜祭イベントに参加した。帰国した内田さんは「私の力はまだまだだと思うが、年齢に関係なく頑張れば夢を実現できるということを、多くの人に伝えたい」と話している。



福岡市で欧州雑貨店経営・内田さん

独創性評価され夢実現
「これからも拠点は福岡」

 内田さんは長崎市出身で、芸術を学んだ経験はなく、すべて独学。今も本業は、福岡市中央区渡辺通五丁目にある欧州雑貨店の経営。この店を十一年前に開いたことが、芸術活動を始めるきっかけとなった。

 「店内を華やかにしてみよう」と、マネキンをアンティークのビーズやレース、真珠などで飾ったところ、お客の評判が上々だった。その後、瓶やバッグといった小物まで装飾するようになり、作品は増えていった。
 
 そんな内田さんの作品に注目したのが、商品プロデュース業の西田健治さん (東京)。ちょうどアカデミー賞関連イペントヘの日本からの出品者を探しており、内田さんの米国行きが実現した。西田さんは「手作りのうえに、マネキンを装飾するという独創性が、米国の関係者にも評価されると思った」と振り返る。

 内田さんが参加したのはアカデミー賞ウイークのイベントの一つ。映画関係者らに商品(作品)をPRでき、ビジネスチャンスにつなげることができる。今年は2月19・20日にあり、高級飲料品やアパレル、芸術品などを扱う世界の約20社が出店。内田さんは、装飾作品26点を展示、好評を得たという。

 西田さんは[出展は米国の厳しい審査があり、作品の質が問われる。企業が金を積んでも参加はできず、日本から芸術家が参加するのも初めてではないか」と語る。

 今回、内田さんの作品を特に気に入ってくれたのが、グラミー賞も受賞した人気ラップ歌手で俳優のクーリオさん。内田さんが作品三点をプレゼントすると、クーリオさんからテレビ番組への出演依頼が届いたという。日本の地方都市でほそぼそアートをやっていた私がバリウッドで作品を発表するなんて」と今も驚きを隠せない内田さん。芸術活動を支えるのは母親ウメさん(90)の存在だ。

 三年前、同居のウメさん体調を崩し、介護のため毎年行っていた欧州への雑貨品買い付けが無理になった。「母の回復を願いながら、仕事への情熱を装飾にぶつけたら、作品の質が変化したんです」。現在も朝夕四時間は必ずウメさんを看病する内田さん。「いずれは福岡に拠点を置きながら全国、世界に作品を発表したいですね」と夢を膨らませている。作品も紹介する内田さんのホームページは、http//www.rose-yoko.com

西日本新聞(2008年3月18日付け福岡版22面掲載)




内田陽子さんの前回掲載のページはこちらをごらんください。
ROSEヨーコのホームページもできました。こちらです。


  



Copyright (C) 2006 nagasakinishikou-talkkai. All Rights Reserved.