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エジプト
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齋藤 裕さん
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上は2015年「とーく会in東京」での齋藤さん
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8年ぶりにエジプトに行きました。
当初は建設工事(1998-2001)に従事したスエズ運河橋を訪ねる予定で
した。しかしこの橋はイスラム過激派に狙われているため軍の厳しい管
理下に置かれていて、外国人は途中の町から先はいけないとのことだっ
たのであきらめました。
次回は秋にスペインを予定しています。
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元気なうちに昔住んでいたところを訪ねようと思い立ち、まずエジプトに行きました。
6月1日から5日までカイロに滞在しましたが、ちょうどラマダン(断食月)の真最中でした。8年ぶりのカイロは、住んで
いた頃は何とも思わなかった情景が今回は奇妙に映りました。面白く感じた情景をいくつかご紹介しましょう。
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(1)ラマダンの夜
これらの写真、何時ごろの風景かわかりますか?
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ラマダン中は午後7時過ぎに
その日のラマダン終了がア
ナウンスされると(モスク
からコーランを読む声が流
される)。
まずは家で朝食をとり、そ
れから外に繰り出します。
これらの写真は深夜1時30
分の風景です。
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あるレストランのメニューです。
真ん中の枠は羊料理のメニューですが、下二つの値段が異常に高い。
どんな料理だかわかりますか?
「3200ポンド」(\19,500)は羊一頭丸焼きの値段で、
「2500ポンド」(\15,000)は半身の値段。
平均月収約65,000円(2012年)の彼らにとっては高根の花。
これらはサウジなど金持ちの国からやってくる旅行者が大勢でやってきて注
文するそうです。
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(2)道路
カイロ市内の高速道路の写真です。この2枚の写真を見てどこが違うかわかりますか?
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そう、車線のあるなしです。エジプトに赴任して最初に不思議に思ったのは、「なんで道路に車線が引いてあるのか?」
でした。あっても誰も守らないからです。上の写真、私が乗っている車も両脇の2台の車の間を抜けようとしています。し
たがって2車線は渋滞になると3車線にも4車線にもなり、車の鼻先を突っ込んだほうが勝ち。そのためかライトや方向変更
ランプが壊れていても誰も気にしない、車体の傷も歴戦の戦いのあかし。
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(3)路上駐車
これはナイル川中洲のザマレック地区の様子です。
この地区は各国大使館や高級ホテル、外国企業の事務所があり警戒厳重な一
帯です。
駐車場が少ないので二重駐車は当たり前です。
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(右の写真。左側が二重駐車で右側にも駐車して通れるのは真ん中だけ。)
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2列目の車もぴったりくっついている。恐らく1列目の車
が出るとき邪魔になる車を前後に押した結果だと思われま
す。いずれにしろ出るのに一苦労。
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歩道をふさぐように駐車するのは当たり前。文句を言って
も、「ちょっと回れば行けるじゃん。何文句言ってい
る!」でおしまい。
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(4)その他
なじみのスフィンクスです。正面や横からの写真にはよ
くお目にかかりますが、後ろから見るとこうなっていま
す。
一番下は尻尾で左から右に巻いています。
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今回滞在中で一番ショッキングな情景でした。夫婦が乗っ
たオートバイですが、よく見て下さい。後ろの女性の腰あ
たりから小さな足がのぞいています。
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追い越すとき見たら、二人の間に子供がはさまれており、
女性は男性の背中にコーランの本を両手で押さえつけて読
んでいました。しかもかなりのスピードを出していたの
で、見ているほうがハラハラしました。
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